僕は結構本を読むのだが、三角食べのようにちょこちょこっとつまみ読みするスタイルである。トイレでちょこっと、風呂入ってちょこっと、寝る前にちょこっとってな感じで3冊を並行して少しずづ読んでいくのが好きなのだ。そのためほとんど長編には手を出さず短編やエッセイが多い。気まぐれで長編を風呂場に持ち込み、気がつけば3時間経っていてすっかりのぼせちまったこともあるんだけどさ。
で、エッセイと言えば昔むか~しから林真理子のシリーズを読んでいた。それこそルンルンを買っておうちに帰ろう(1985年)ぐらいからずっと読んでいる。1話読み終わる頃とトイレを終えるタイミングがちょうど合うしさ。さすがに連載しているアンアンには手を出さないけどね。
その林真理子さんが日本大学の理事長に内定しそうだ。本日の理事会で決まるらしい。日大と言えばマンモス校で有名人もいっぱいいるが、ここんとこいい話は聞かない。ちょっと前は危険タックル問題で世間をざわつかせたし、最近は田中前理事長が所得税法違反で逮捕されてるしさ。そこで直木賞作家であり女性初の理事長となる林真理子さんに白羽の矢が立ったのだろう。
ただ林真理子さんに理事長をやるメリットはない。きっと何もない。いわゆる大企業である日大にただの有象無象のヤカラしかいないとは思えない。ずる賢い人もいるだろう。田中前理事長に権力を集中させたのが問題なのはわかるが、一方で前理事長に寄って甘い血を吸っていたヤカラもいるだろうしね。そんな魑魅魍魎のヤツらを地位も名誉もある林さんが相手にするメリットなんて何もない。
それでも理事長をやるのは純粋な母校愛だと思う。このままじゃいけない。このままじゃ日大の価値が下がる。日大ブランド力を取り戻すためにやらねばならないという使命感が林さんを奮起させてるのだろう。まさに母校愛だ。
ただエッセイを読み続けてきた僕的には、実は根がピュアで一所懸命だけど飽きっぽい林さんが専門外の理事長をやるのは苦労が多かろうと思わずにはいられない。それでも頑張るであろう林さんを陰ながら応援したくなるね。マリコの改革に乞うご期待だな、うん。
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