おふくろを連れ出して １

基本的におふくろは出歩くのが好きである。毎週のように天神に出かけ、新天町には顔なじみの店がたくさんある。さらに習字や紙粘土細工・油絵など多趣味で、現在では押し花にハマり直方と太宰府で教室を持っている。直方はともかく太宰府には交通機関を利用して移動しているので結局外出ばかりの毎日となってしまう。なんか知らんが川柳もやってるからそれもおでかけやしね。

ん？僕が多趣味で、でも途中で飽きるのはおふくろの影響かいな？

ところがこのコロナである。蜜を避けねばならぬ毎日である。すると息子の僕が見ていても驚くほど外出をピシャっ！としなくなった。月のほとんどが何かしらの予定だったのにすべてキャンセルし、押し花教室も全て休校し、押し花協会の福岡代表も辞め、友達と会うことも避けてひたすら自粛の毎日と決めてもう２年が過ぎているのだ。家から出るのは会社の伝票処理と庭の手入れだけで、買い物も弟に頼むか生協の配送でできるだけ忍んで、それでも必要なものがあれば蜜の時間帯を避けまくり、短時間での一気買いである。全然気分転換にはなるまい。

今回も押し花の太宰府の生徒さんが初めて県展に通ったとかで自分のことのように喜んでいるのだが、福岡県立美術館には足を運ばないらしい。今までなら自分の展示作品はほっぽってても生徒さんの作品展示を見に行かないなんてなかったんだけどね。

もう後期高齢者だし、コロナ感染が生命に影響するので慎重になるのはやむを得まい。けれどもこのままじゃストレスで嫌気が差すに違いない。蜜にならず、身体に負担がかからず、せっかくなので特別感のある感じで外出させてやれないかなあ？と考えて導き出したのが秋月なのである。

すでに下見を済ませているので間違いないが、緊急事態宣言中であるからこそ人通りはほとんどなく密にならない。今は八丁トンネルがあるから１時間とかからずに行けるので負担は少ない。そして清流庵ならお昼の食事でも１日３組しか予約が取れないし、個室なので特別感が出せる。誕生日が９月なので喜寿のお祝いだってできるやん！と納得のプランニングなのである。

で、昨日は秋月に行った。

ただ長くなりすぎたので残りはまだ別の機会に書くことにする。今日はちと忙しいしね。