銭湯の帰りにたまに訪れる焼肉屋さんがあるのだが、その正面にちゃんぽん屋がある。お世辞にも外観は綺麗とは言い難いのだが、何台も車が止まっておりちょっと気になっていた。僕の一度は訪問すべき店リストの7位ぐらいかな。
で、以前からかみさんに気になるんよね~なんて話をしていたのだが、彼女を連れていくような雰囲気じゃないので単なる話だけだったんだよね。足草となら行きやすいんだけどな。でぶやし。でも日曜日に風鈴だらけの寺を訪問した帰りにかみさんがせっかくならば寄ってみようか?と提案してくれたので行くことにした。それが「長崎ちゃんぽん グラバー亭」である。
看板は白けてるし店内は暗いから、最初は店を辞めたのかと思ったんだよな。店内に入るといきなりレジが真正面。ちょっと不思議。で、オープンキッチンでカウンターのみだ。席に座ってメニューを観て、僕はちゃんぽん680円、かみさんは皿うどん730円をオーダー。するとやさしそうな店のおばちゃんから1410円です!と伝えられた。そう、ここでは店内に入ると同時にオーダーと会計を済ませるシステムなのだ。常連さんはみんなそうしていたから間違いない。もちろん初めての訪問客は僕らみたいに座って注文したあと慌ててレジに並んでいた。おばちゃんたちもそのケースにも慣れっこなんだろうけど、普通ならば先に支払いすることを書いとくような気がする。だけど、なんか昔からそうだからって感じが逆にいい。
そうそう、5000円札を渡しておつりをもらう支払いの途中でおにぎりを追加注文した。200円というわかりやすい数字である。暗算で1610円なんてすぐわかると思う。だけどおばちゃんはまずおつりの3590円を渡して、あらためて200円です♡と伝えてきたんだよな。もうその律儀さと昔ながらのやり方がかわいらしくて仕方ない!つい笑顔で200円を支払ったもんだ。
ちなみにここはおばちゃん2人だけでやりくりしていて、一人はひたすら調理を、もう一人が接客と配膳と皿洗いとレジ打ちを担当していた。だんだんお客さんが増えていく中でとても忙しそう。ほとんどの人がちゃんぽんをオーダーする中で、皿うどんは裏の調理場に移動しなくてはならないことがわかったかみさんはちょっと気に病んでたな。
程なくしてちゃんぽん到着。野菜もたっぷりでボリューミーだ。おにぎりはいらなかったかも。
スープを一口。うわ~うまい!なんつうか昔ながらのちゃんぽんって感じ!幼いころにどこかのドライブインで食べたような、おばあちゃんちで蝉取りしたあとお昼ご飯でつくってくれたような、初めてなんだけど懐かしい感じがすごくいい!野菜のしゃきしゃき感と麺のもっちり感がたまらなくいい!おにぎりも正直2個はいらなかったんだけど、塩おにぎりにのりが巻いてあるだけってのがシンプルでおばあちゃんち感があってすごくいい!
すっかり満足して店を出る。
いや~こりゃ人気があるはずだわ。ちゃんぽんと言えばリンガーハットが最強だと思っていたが、牡蠣が入ってるわけでもナスが入ってるわけでもない、減塩なんてくそくらえの昔ながらのちゃんぽんをあなどってはいけないな。おばちゃんが作るちゃんぽんこそが真の最強伝説なのかも知れんぞ、実際!
コメント
ま。いつかハローでも行こや!